このGW中に読んだ本
このGW中は、なんか「チーム」というのがキーワードになってたように思う。
最近特に、個人で取り組むことにある種の現界や物悲しさを感じるようになってきて、自分の意識や取り組み方を(先ずは)少数の集団構成である「チーム」にどうやって押し広げていったらよいかを考えることが増えてきた。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,及川卓也,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Team Geekは実は読んだことがなくて、HRTという言葉しか知らなかった。読んでみて、
- 個人に対して
- チームに対して
- 上司(チームリーダー)に対して
- 不和のチームメンバーに対して
- 組織(チームより大きな括り)に対して
- ユーザに対して
HRTを軸として、それぞれボトムアップで、誠実に対応しながらやるべきことを進めていくための実践集だと感じながら読んでいた。一般的な組織論ではなく、もっとプリミティブなレベルでのプロトコル集と言ってもいいかもしれない。敢えて突っ込んだ言い方をすると、良くも悪くも、ソフトウェアエンジニア一辺倒な人が手っ取り早くチームや組織と歩調を合わせる為のhackishな手法ではある。が、右も左も分からない自分みたいな人にとっては、形だけでもそこそこな振る舞いができることが期待できるので、とても有用に感じた。特にグッときたのは第4章で、有害な人を排除するのではなく、有害な振る舞いを排除する、という趣旨を読んでハッとした。自分の視座が低いせいもあり、ついつい振る舞いとその行動を起こしてる人間を繋げて考えてしまうことが多いので、絶対にこの思考は改めなきゃ、と自分に対して危機感を感じた。
5章以降、読み進めるのにだいぶ心理的な負荷が高かったが、多分それは自分がこの視点まで上がってないんだろう、というのが何となく分かる。
そういえば、個人レベルから段々視点を上げていく構成は、「エンジニアリング組織論への招待」でもそうだったな。
THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)
- 作者: 麻野耕司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2019/04/02
- メディア: Kindle版
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THE TEAMは、単純に広木大地先生がオススメしてたので読んでみることにした。
チームが成功するのに必要な要素をA,B,C,D,Eの5つにうまくまとめた上で、その各要素は手法がいくつかあり、それぞれトレードオフがあるので一概に特定の手法に対して否定ないし肯定するのを断定すべきではない、というのがよくわかった。チームの特性や事業フェーズによって、どの手法を採用するかは様々に変わるだろう。
これをある程度読み進めたところで、いざ自分の所属チームはどういう手法が合うんだろ、と考えたとき、そもそもチームの分析がある程度できてないと何もできないな、と痛切に感じてしまった。が、チームの分析が出来て理解が進めば、それだけでもチームにとって大きな前進になることは間違いないだろう。そしてまたTHE TEAMに立ち返り、to-beを明らかにした上でどの手法を取捨選択するのが自分たちのチームにとって最も効果のある手法なのかを確かめればよさそう。
GW明けに、早速実践できることや試してみたいことが色々見つけることができた。