taiyoh's memorandum

@ttaiyoh が、技術ネタで気づいたことを書き溜めておきます。

結果だけじゃなくてプロセスも大切なんだよ、ってお話

「手段がどうかじゃなくて最終的に何をゴールにするかだよね」っていう言説をよく見る気がしていて、まあそれは真理だよねと思いつつ、どこかでずっと引っ掛かってたけど、やっとそこが言葉に出来た気がする。

一番気になっていたのは、上記の言葉がどういう文脈で語られているかという点だった。一般的には目的を論じる場なのに手段に偏った意見が出てきた時にカウンターとして使うけど、たまに、自称俺は目的やゴールが大切ですから細かいことは気にしません君が相手の意見を封じる際に使ったりもしてて、これが厄介なんだな、と。

端的に結論を言うと、僕があるべきと思う文脈は、
「目的やゴールが大切なんだから、手段とかどうでもいいんだよ」じゃなくて、
「手段は大切なんだけど、それに拘ってるとゴールを見失うから、常に気をつけていましょうね」って方だな。
本当にゴールに拘る人はそもそももっと大きなスケールで話をするし、
プロセスと結果の二元論で議論になるレベルの問題だったら、そもそもどっちがプライマリかとか、いちいち話す時間が勿体ない。

余談だけど、もっと抽象的にその先を話すと、プロセスを通してゴールに導く人も、ゴールを見定めて導く人もどちらも大切で、お互いに自分の役割に誇りを持ちつつ、もう片方をリスペクト出来るのがいいなあ、と僕は思う。プロセスを考えないといけない人が、ゴールにばかり目を奪われて自分の役割を疎かにしているとか、ゴールを見定めて導く人が、そのためのプロセスについて無関心だとか、そういうディスコミニュケーションは不幸の始まりなんじゃないかな、と。

更に煙に巻くことを書いておくと、ここは戦略と戦術の関係について話をしてるんじゃなくて、因果の話をしていますよ、と。